国枝栄調教師インタビュー「乳酸値について」競馬血統研究所!

競馬血統研究所

国枝栄調教師インタビュー②

 

競争馬の乳酸値

 

亀谷

乳酸値、先生は計ってらっしゃるって、

 

国枝

まぁ、ノーザンさんのほうでもいろんなデーターをとられて、なんらかの指標としてやっていく分には良いことでね。

同じ調教でも乳酸値が上がる馬と上がらない馬がいるんで、でもやっぱり長距離馬は乳酸値があまり上がらないのかなと思いますけどね。

 

亀谷

そういうもんなんですね。

 

国枝

それで結構乳酸値が上がってる馬はスピードタイプかなっていうふうに捉えています。

 

亀谷

ディープの子どもとか乳酸値の上がり方はどうですか?

 

国枝

いろいろですけど、やっぱり長い所かなって感じはしますよね。

 

亀谷

(乳酸値)は上がりづらい?

 

国枝

そうですね、まぁうちにケイブルグラム(ルージュバックの半弟)いるんですけど、これなんか乳酸値上がらないですね。

決めつける訳ではないですけど、ディープの子はちょっと能力が高いってのもあるし、あまり乳酸値は上がらないとは思いますけどね。

 

乳酸とは

 

乳酸とは簡単に説明すると、急激な運動を行うと筋肉の細胞内でエネルギー源である糖を分解します。その時に発生するのが乳酸であり、それが蓄積すると細胞内で糖を分解してエネルギーを作ることが出来なくなり、結果継続して運動できなくなります。全力疾走で長い距離を走れないのはこの乳酸が原因なんです。

 

アフリカ人は、この乳酸が溜まりにくい体質とスピードを持ち合わせ、800m・1500m・5000mは競馬で言う中距離であり、これらの種目はアフリカ勢が席巻しています。(イギリス人もいますがアフリカからの帰化です)

 

そう考えるとディープ産駒は乳酸が溜まりにくい体質でスピードがあるため、アフリカ人のように適性が中距離にあるというのが科学的にも証明されそうです。

また、今年はディープ産駒が勝てていなかった菊花賞3000mをサトノダイヤモンドが制しましたし、長距離のほうも適性があるかもしれません。そもそもディープインパクト自身が菊花賞を制していますしね。

もっと乳酸値のデータがそろえば、ディープ産駒の中距・長距離適性の高さを化学的に証明することになりそうです。